読書.

この本から。

携帯やパソコンで子供でも簡単にインターネットに接することができます。

そんな時に心配なのが、子供に悪影響を及ぼすサイトです。
暴力的なものだったり、アダルトなものだったり
なんでもアリな自由空間であるネットは親の心配の種でしょう。

その対処として現在有力視されているのがフィルタリング。
問題のあるサイトにはアクセスできないように通信を遮断するものです。

意外だったのが、この本ではフィルタリングは否定的に取られていました。

まず技術的な観点から、フィルタリングは非常に難しいということ。
フィルタリングには大きく分けて2つの方法があります。

1つは問題のあるサイトやキーワードを登録して
それに合致するものは遮断するというブラックリスト方式。

もう1つは、逆に問題のないサイトを登録して
それだけを見ることができるようにするホワイトリスト方式。

ブラックリスト方式は膨大な情報量に対応は実際無理。

ホワイトリスト方式のように狭い部分だけ使わせていては
本来のネットの楽しさはありませんし
リテラシーは身につかないでしょう。

また、フィルタリングを突破する技術もありますので
デジタルネイティブ世代は簡単に突破してしまい
親は制限をかけていると安心していても、実は用をなしていないということも。

もうひとつ、人間としての問題があります。

フィルタリングをするというのはそもそも子供を信頼していないという
メッセージを送っていることにほかならないと。

著者には子供がいてデジタルネイティブですが対処として行ったのは、
危険なものの存在をちゃんと教育してリテラシーを身につけさせると共に
「初対面の人と会う時は親と同席」などルールを決めてそれを守るということ。

子供を信頼した上で、危険も含めてネットの実情を伝えて
一緒になって対応していこうというものです。

これには非常に感銘を受けました。

もちろん問題点も多くあります。
子供がいくつならそこまでの判断能力があるのか、
また親のITリテラシー、ネットリテラシーを要求されます。

しかし基本スタンスとしては非常に納得するもの。
ウチはできるだけこのやり方で子供とネットに接していこうと思います。

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