この本読みました。
この中で、ブラジルの農業について面白い話題があったので紹介します。
ブラジルでは、日本人が移民するまで同じ作付面積から収穫を増やす方法というのは
そもそも概念としてなかったというのです。
その理由は耕作地が大量にあったから。
収穫を増やそうと思ったら農地を拡大するというのが正解でした。
わかりやすいですもんね。
一方で日本では耕作地はごく限られています。
土地は増やせないけど収穫は増やしたいということであれば、
面積あたりの収穫量を増やすしかありません。
その制約があったからこそ工夫を凝らして農業技術を発達させ、
ブラジルに移った後もその技術を活かして生産性を高めていきました。
マイナスに捉えられがちな「制約」ですが
それゆえに進化を遂げるということは多々あると思います。
ホースの先を絞るようなものでしょうか。
この例を見た時に頭に浮かんだのが、
耕作地=仕事時間だなということ。
よく忙しい人が「1日が24時間じゃ足りない」と言いますが
仕事時間を増やすこと=成果を増やすこと。という単純な図式しか考えなくなってしまい
単位時間あたりの成果について検討することを頭から外してしまっているのではないかと。
この単位時間あたりの成果というのは
作業効率だけのことではなく、
そもそも取り組んでいる仕事が適切かどうかというところからの話。
長時間働いてトウモロコシを育てることに苦心してるけど
キャベツ育てたらいいんじゃないの?とか
そういう根本的なレベルですね。
最適な課題を見つけるというのは難しいことですが
そこがクリアできれば努力した分だけ成果が出るという世界ができます。
そういう課題をズバッと見つけることのできるビジネスマンになりたいです。
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