髪を切ってもらいながらの話。
行きつけの美容院にもう長いこと通っていますが
担当のスタイリストさんが出世して
経営側の立場になってきましてビジネスの話ばかりしています。
美容師業界は3年で8割が辞めるという
非常に離職率が高い業界なんだそうです。
その中で、その美容院の会社では
1年に1割も退職者がいないんだとか。
これは業界比ではすごい数値。
ありえない数値を出す理由は何なのかと
根掘り葉掘り聞きました。
その中で出たのが
若い人が働きやすいように
ちゃんと仕組み化をしているということ。
業界としては職人気質が一般的で
技術は教えてもらうんじゃなく
アシスタントをしながら見て盗めという所も多いんだとか。
ただ、今の若い人はそういうスタイルには慣れていませんし
仕事はしんどい、成長もできないということで
辞めてしまう人も多いんじゃないかと。
それに対してその会社は
人材育成のプログラムをしっかり作っていました。
通常、入社した時には
シャンプーなどをするアシスタントから入り
修行をすることでカットなどをするスタイリストになり一人前になります。
そこに至る道のりに対して
まず4段階のコースを設定しているんだとか。
すごく頑張って少しでも早くスタイリストになりたい人向けのハードなコースから、
休暇もとりつつのんびりと経験を積んでいきたい人にまで選択肢が準備されています。
さらに経験が浅い人でも多くの現場経験を積めるように
専用の店舗を準備するなど、きっちりと作りこまれています。
世代ごとで環境や考え方が変わってくるのは当然なので
「自分たちの時代はこうだった」と考えるのではなく
現状の環境に合わせて仕組みを最適化させていく。
理想的ですが、実践は難しいです。
それをちゃんとやって数字も出しているのはすごいです。
勉強になりました。
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