読書.

この本から。

ちょっと変わった本です。
メンタルのお話ですが心理学の先生などではなく
自衛隊でメンタル教官をしている方のお話。

ムリは3段階で進行する
1.普通の過労段階
2.別人化の始まり
3.別人化

日本人は文化的に努力=ムリを称えてしまいますが
過労が進むと精神に支障が出てきます。
上記のような過程でそれが進行していきます。

ムリは構造的に自覚がしづらいものなので
自覚以外の部分で管理をしていく必要があります。
時間やスケジュールの管理ですね。

また、ストレス解消も非常に重要。
特にサッカーなどの「動」と将棋などの「静」として
2種類以上のストレス解消法を確保しておくことが大切。

これはムリの種類に対応させるためのもので
疲労が原因のムリの場合に「動」のストレス解消は逆効果、
「静」のストレス解消も持っていれば対応させることができる。

組織でムリをしがち、させがちな傾向があるので
リーダーがちゃんと管理すべし。
ムリして短期的に成果を出しても長期的にはマイナスになる。

疲労にはエネルギーを使った疲労と感情疲労がある。
感情疲労は仕事で発生する作業そのものではなく
それに付随する怒りやイライラなどのストレスによる疲労。

若い人はエネルギー疲労には強く、
感情コントロールができないので感情疲労は苦手。
歳を取ると逆になる。

これをごっちゃにして
経験から感情疲労が軽減されてやっていけているだけなのに
エネルギー(の回復)がまだまだ充分と思っていると壊れる。

たまった疲労を解消するには溜めた時と同等の時間がかかる。
3ヶ月もの、1年もの、10年もののストレスでは解消が違う。

コップにストレスを入れたとイメージすると、
3ヶ月もののストレスは液体、1年ものはヘドロ、
10年ものは固形化してもう取り出すことは困難。

コップにストレスが一杯になると壊れていく。
10年ものが溜まると使えるコップの容量が少なくなってくるので
ストレス耐性がどんどん弱くなっていく。

現代はうつなどになっても原因ストレスの蓄積期間が長いため
解消にまで時間がかかりすぎ、
生活を考えると長期間の休息は非現実的なので薬による対処療法になる。

それゆえ、本来は休息が必要なうつ状態の人が
社会に出て仕事をしているという例が増えてきているのではないか。

結論。
ストレスの知識を得た上で休息などを上手く使って
ストレスをコントロールしよう。

僕がこの本を読んでいて、「ムリは自覚できないのかー。怖いな」と
思っていた翌日に疲労が原因と思われる風邪でダウンしました。
後から考えたらわかるのですが、その時はホントにわからないんですよね。

ストレスコントロールは現代において必須のスキルかも。

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