IT豆知識, WEB.

ビジネスでは表現に工夫が必要

仕事でネットでの文章というか情報の伝え方についてお話をさせてもらう機会がちょくちょくあります。今日もそんな話をしてました。

個人ブログのような私的なものに関しては、もうその人の好きなように書くというのがベストだと思います。しかし、ビジネス用途でとなったらちょっと違います。

まず、文章の目的が「読み手に対して情報を伝える」ということになります。当たり前のようですが、これって結構難しいです。書き手が自分の書きたいことを書くというのではなく、読み手にとってわかりやすい表現をする必要があります。

前提として紙とネットでは違う

文章というと、新聞や書籍を思い浮かべるかもしれません。ただ、それらの文章とネット上での文章は工夫すべき点が違うことが多いです。

例えば新聞にしても書籍にしても、読み手はそれらを手に取った時点で既にある程度文章を読む気になっています。特に書籍に関しては大量の文章を数時間かけて読んだりもします。

一方ネットの場合は大量の文章が良いものも悪いものもあふれていて、その中で必要な情報を探すという作業が必要になります。「読む」前に、自分にとって読む 価値があるものかどうかを一瞬で判断しています。誰しも何か情報を探すときにヤフーなどで検索をしたことがあると思いますが、結果として出たサイトをひと つひとつ丁寧に全ページ見ていくということはしません。

読み手の情報に対する接し方が違うので、紙媒体とは違ってネットならではの表現をする必要があります。そのポイントは「構造化」です。

伝えたい情報を整理する

まず、自分が何を伝えたいのかがわかっていなければ相手に自社のことをわかってもらうことは難しいです。まずは情報の整理から。

下記のようなツリー構造で考えるのが良いかと思います。HTMLというウェブサイトの中身もこのようなツリー構造で表現されていますので。

ウェブサイトの構造

ウェブサイト

まず、そのサイトの目的は何か。会社案内なのか、商品やサービスの魅力を伝えるためのものなのか、商品を売りたいのか、問い合わせが欲しいのか、お店に来てもらうためのものなのか。

かなり根本的なことですが、ここをしっかりしておかないと後が続きません。

ページ

ウェブサイトはページで構成されています。それぞれのページにどのような情報を持たせるのかを考えます。ページの一覧を見たら、そのサイトにどんなことが書いてあるのかがわかればいいですね。

見出し・小見出し・小小見出し

ひとつのページの中でも、情報量によっては中身の構成をしっかりと考える必要があります。とりとめもなく文章を書いていくのではなく、見出しをみればそのページにどんなことが書いてあるかをわかるようにします。

文章・リスト

読み手は見出しを読んでそのページに興味を持ち、読む価値があると判断すれば最終的にさらに詳細の文章やリスト、画像などのコンテンツを読みます。

お手本サイト

さて、こんなのは概略を説明されても正直ピンとこないと思います。そこで、お手本となるサイトをご紹介。

初心者のためのPayPal(ペイパル)の基礎知識 | nanapi[ナナピ]

PayPalというネット決済システムの紹介をしているのですが、初心者にとっては難しい内容をわかりやすく伝えるためにかなり工夫をされていると思います。

一部画面を引用させてもらうと、見出し・小見出しを上手く使って今から伝えようとしている詳細情報がなんなのかをひと目でわかるようにしています。また、リストを使うことで視覚的に情報の構造がわかるようにして、無駄に文章を読む負担を減らしています。

文章構造のお手本

このようなデザインは決して派手でもないし見た目にかっこいいというわけでもありませんが、伝えたいのは書いてある中身であるのでその目的に沿った洗練されたデザインだと思います。

自分でやるときには

さて、今まで説明したようなことを全部きっちりやるのは正直相当大変です。構造化しにくいような情報もあるでしょうし、伝えたいことも日々変わってくるのでそのたびにこんな作業はできない場合がほとんどでしょう。

ではどうするかというと、自社のウェブサイトの中で重要度の高い項目に関してだけはしっかりやる、ということが大切かと思います。ビジネスにとって核となるようなもので、サイトを見に来てもらうためにお金をかけて広告を出していたりするような大切な情報です。

そのようなポイントとなる情報を明確にして、その情報に関しては時間をかけてでも表現を工夫してなんとしてでも読み手に理解してもらいましょう。逆にウェブサイトにかけれる時間を計算してここはあんまり考えずにやろうという線引きも重要かと思います。

例えば商品ページなどはしっかりと考えて作って人に相談したりお客さんの反応を見ながら随時最適化していき、ブログなどどんどん更新するものに関してはそこまで時間をかけれないので思いつくままに書くなどです。

出来る範囲だけでも良いので、読み手にとってわかりやすい情報の出し方を意識しましょう。

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