AI.

先日、「小規模事業者持続化補助金」の第17回公募が終了しました。うちの会社としての申請ではなかったのですが、知人の事業者さんから申請のサポートを頼まれて、少し関わることになりました。

あらためて実感したのが、この補助金の申請プロセスのややこしさです。まず、申請の条件となる公募要項の分量がとにかく多い。そして、その内容も一読しただけではすんなり頭に入ってこないものが多く、じっくり読み込む必要があります。

加えて、ただ要件を理解するだけでは終わらず、「このプロジェクトが補助金の趣旨にどう合致しているのか?」というストーリーを組み立て、事業計画として文章化していく作業が求められます。これはある種、コピーライティングと企画力のハイブリッドのような作業です。

私はどちらかというと、こうした資料を読むことや文章を書くことが得意な方だと思うのですが、それでもなかなか骨の折れる作業でした。ましてや、普段こういった書類作成に慣れていない方にとっては、かなりハードルが高いのではないかと思います。

一般的には、中小企業診断士の方などに相談されるケースも多いようですが、実際にどのくらいの割合で専門家に依頼しているのか、統計的なデータは見つけられませんでした。商工会や商工会議所はほぼ全ての案件を把握しているはずなので、どこかにはある程度の集計はされていると思うのですが、公に出ているものは見当たりませんでした。

そんな中で、今回の申請サポートで非常に助けになったのがAIの存在です。大量にある資料をAIに一旦読み込ませた上で、「この用語の意味は?」「この部分はどんな意図?」と質問を投げれば、かなり丁寧に答えてくれます。(もちろん最終的には人間が内容を精査する必要があります。AIは時に自信満々に嘘をつきますので)

また、事業計画の「構想」そのものは自分で考えるとしても、それを文章にまとめるという段階ではAIの力が非常に役立ちました。構成を整えたり、伝わりやすい言葉に置き換えてくれたりと、まさに得意分野といった感じです。

今回感じたのは、こういった申請支援をAIと連携して進めていくための「仕組み化」が十分可能だということです。なので、次回の公募に向けて、簡易的なAIツールを作ってみようかなと考えています。申請者自身が書類作成のスタート地点に立ちやすくなるような、そんなサポートツールがあれば、多くの人の助けになるのではないかと。

ただ、第17回が1年ぶりの公募だったということで、次がいつになるのか。

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