ちょっとした作業のつもりがえらい大変でした。
WindowsXPのサポートが終了したことで
我が家にもネットにつなげないパソコンが1台できました。
このままだとパソコンとしての活用の幅が狭すぎるので
ちゃんと使えるものにします。
具体的には、Windowsではない他のOSを動くようにして
ネットにつなげるパソコンとして再活用します。
元々入っていたWindowsXPを消して入れなおしてもいいのですが
何かに使うこともあるかもしれないということで
USBメモリにOSを入れてそこから起動することで元の環境を残したまま使うことに。
しかし紆余曲折ありました。
先に結論を書くと
- Linux系のOSを入れようとするもことごとく失敗
- パソコンのCPUが対応していないことが判明
- Puppy Linuxというのを入れてなんとか動く
以下、長々と経緯を書きますが
古いパソコンでLinuxを動かすことに興味のある方だけどうぞ。
対象のパソコンはPanasonicのノートパソコン
Let’s noteのCF-W4という型ので、もう10年前くらいのもの。
CPUはIntelのCeleron M
メモリは256MBです。
最初はChromium OSを入れるつもりでした。
Googleが出しているChrome OSのオープンソース版です。
普通のパソコンというよりは
Chromeでネットにつなぐ専用マシンという感じ。
嫁がメールを読み書きしたり
ちょっとした文書を作ったりするためのマシンだったので
それで充分ではないかと思い試してみることに。
色々出来ない分だけ軽くてサクサク動くのではないかと。
4GB以上のUSBメモリが必要ということで
持っていなかったので購入。
4GBってもうあまり売ってないので8GBのを買いました。
Chromium OSはオープンソースですが
それをUSBに焼きこむためのデータに加工して
配布してくれているサイトがあるのでそこからデータをダウンロードします。
データは単にUSBメモリにコピーするだけではなく
そこからOSを起動させるために
専用の書き込み方をする必要があります。
Mac、Windowsでそれぞれツールを使いますが
それも上記のサイトに書いてあります。
最初の目論見ではそのツールを使ってUSBメモリに書き込めば
あとは指すだけ、という予定だったのですがここからつまづきました。
USBメモリに書き込んだ後、そこからOSを起動させるために
BIOSというWindowsが起動する前の段階のプログラムで
起動の順番を変更します。
パソコンによってBIOSの画面の出し方は違いますが
Let’s noteの場合は最初の画面でF2キーを押すと起動。
HDDに入っているWindowsの前にUSBメモリをBOOTさせるよう設定。
起動させると、Chromium OSのロゴは出るものの
“Your system is repairing itself”
とメッセージが出た後すぐに電源が落ちて再起動になります。
何が悪かったのかをさぐるために
USBメモリのフォーマットを色んな種類を試してみたり
Macで焼いたりWindowsで焼いたりしても全然変わらず。
Chromium以外にもLinux系のUbuntuなどのOSを数種類入れてみましたが
これらも動かず。
USBメモリが悪いのかもと思いましたが
後日実家にあるデスクトップのWindowsXPマシンで試した所
見事に起動しました。
ということで、ノートパソコンの方に問題があるのかと調べてみると
Chromium OSや新し目のLinuxは
PAEというものに対応しているパソコンでないと動かないとのこと。
対応かどうかはWindowsのシステムプロパティを見た時に
メモリの下に「物理アドレス拡張」と書いてあるかどうかでわかります。
そして、使おうと思ったノートパソコンには書いてなかった。orz
古いパソコンを蘇らせるのに期待していたChromium OSなのに
Celeron MやPentium MのCPUのパソコンでは動かないようです。
デスクトップなら大丈夫かもしれませんがノートパソコンはかなり多そうですね。
さて、ここまでくるともう意地でも何かOSを動かさないと気がすまないということで
PAE非対応のパソコンでも使えるOSを探します。
さらに、古い非力なマシンでも動くようなものを。
調べた結果、Puppy LinuxというOSがPAE非対応でも動き、
軽量Linuxという種類のもので非力マシンでも動くようなものらしいです。
日本語版もあるとのこと。
Puppy Linux 日本語版
(2014年4月時点の最新版、puppy-5.7.1JPがPAE非対応マシン対応)
ということで、これをUSBメモリに入れて動かすことを試しました。
しかし、これまた思うようにいかずUSBから起動させようとしても
うんともすんとも言いません。
次の手段として、起動用のOSデータ(ISOファイル)をダウンロードして
それをDVDに焼きます。
DVDからOSをブートするようにして試すと、ようやく動きました。
DVDブートだとデータの保存などはできないので
USBメモリをデータの保存先として設定します。
これでなんとか動くようになりました。
長い道のりでした。
DVDブートした状態からUSBメモリに起動OSを焼きこむツールが付属してあるのですが
データ保存用に指定したUSBメモリは使えず
他の手持ちUSBメモリがないのでまだ試せていません。
OSの使い勝手としてはやはりWindowsやMacとは違うので
戸惑うこともあります。
とはいえブラウザとしてChromeが使えればいいかというくらいで
GmailとGoogleDriveのドキュメント、スプレッドシートが使えれば
満足なのでそれを試しました。
結果、遅い!!
非力マシンなので仕方がない部分もありますが
ストレスを感じながらなんとか使えるというレベルですね。
標準でワープロソフトはインストールされているので
簡単な文書作成ならそっちの方が動きがまだスムーズかも。
結論としては
Linuxを色々と入れてみることに興味があり、
使うのもたまーに簡単なことをするくらい、というのならいいかもしれません。
しかし、そうではないのなら新しいパソコンを買ったほうがいいですね。
PAE対応のマシンでChromium OSというのはまだ試していないので
そちらならまだいいかも。
とりあえずマシンがPAE対応かをチェックしてから検討するというのが良さそうです。
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