脳波測定時代
先日NHKのクローズアップ現代で、脳波を測定する機械がかなり進化しているというテーマをやっていました。
脳波で車椅子を動かせるものがあることは知っていましたが、一般向けに「集中している間だけボールが浮く(動力はモータによる風)ようなおもちゃ」が販売されていることは知りませんでした。
また、集中力と結果の相関関係が比較的わかりやすいスポーツの世界では脳波測定によるフィードバックシステム(番組ではアーチェリーの集中度とリラックス度の測定)により成果が出てきているとのこと。
測定部分のハードウェア
脳波を測定することは以前から行われていましたが、そのハードウェアがかなり進化しているようです。昔は大掛かりな装置が必要で、頭にたくさんのコードを付けてやっていたものが今では簡単なセンサーだけでもできるようになっているんだとか。
もちろんその内容や精度はいろいろだと思いますが、それにしても非常に面白いです。
今の時代、測定する部分のハードウェアだけあればソフトウェアの部分は別の人が開発できたりします。例えば測定ハードウェアはiPhoneのような汎用デバイスに対して脳波の測定データを送る機能さえ備えていれば、そのデータを使って各種トレーニングをしたりログを取ったりとソフトウェア側でかなり自由度の高いものができます。
欲しいソフトウェア
そうなった時に自分が欲しいと思ったものが2つありました。
ひとつは、仕事の集中度を測るものです。人間仕事中にずっと同じ集中力で仕事をしているわけではありません。それを測定して視覚化することで最も効率のよい仕事スタイルを見つけることができるかもしれません。
また、もうひとつは集中とは逆で、脳をオフの状態にどれだけできているかというものの測定です。集中力ばかり高めていても脳がパンクしてしまいそうなイメージがあるので、それを意識的にオフにできたら何かいい感じのような気がします。例えば坐禅をするときは何も考えないような状態を目指しますが、それが出来ているかも測定できそう。
人間の進化が加速されそう
脳波測定によるフィードバックから訓練を行うということは、まだ大規模にはテストされていないと思いますので進めて行く中でデメリットも中にはあると思います。測定される脳波というのは脳の活動のごく一部が表に出ているものだと思いますし、それだけを集中して訓練することで他の部分に悪影響が出ることとかありそう。
でも、そのデメリットを補うほどのメリットがありそうな気がしてなりません。正しいフィードバックがあれば人間はすごいスピードで進化すると思いますし、今まで見えなかった部分のフィードバックが見えるようになるというのはすごいことかと。
人間がここへ来て一気に進化しそうな予感がします。あとは訓練により強化された能力をどう使うかというのがすごく大事なポイントですかね。
このブログeshima.info(えしまドットインフォ)は
ビジネスやマーケティング、IT活用の記事を書いています。
ブログ購読はこちらのページをご覧ください。