昨日は5月に開校予定のNPO、ひろしまジン大学のネット生放送をお手伝いしてきました。学長の平尾君とは友人で、前に一緒に飲んでいる時にネット生放送の可能性を伝え、ジン大学とも相性が良さそうだからということでその場の勢いで強引にテスト放送を実行することになったのです。
ソフトバンクとUstream
夜にテスト放送をする予定でいたのですが、その日の夕方、偶然にもネット生放送に関して大きな流れが生まれていました。
コミュニケーションツールとして流行中のTwitterで、ソフトバンクの決算説明会がネット生放送サービスUstreamで行われていると話題になっていました。そこでその放送を見てみると、孫社長が今後のビジョンを語っています。そしてその横にはTwitterによる放送に対しての大量のコメントが付いていました。
また、ソフトバンクはこの度18億円をUstreamに出資して、その後も出資を続けて筆頭株主になる予定だとか。今後の戦略において重要なポジションを占めることになりそう。ソフトバンクの影響力は大きいだけに、ネット文化が大きく変わるかもしれません。日本のネットの人々がUstreamによる生放送に大きく注目した日でした。
テスト放送
そんな勢いの中、その直後に放送をすることに。
元々の趣旨としてジン大学側に生放送を体験してもらい、それを材料に今後の活動に活かしてもらえればというものでした。
放送は前述のUstream。ジン大学のチャンネルを既に作っていたので、それを使ってやりました。
テスト放送ということもありあまり本格的な宣伝はせず、Twitterでいくらか告知をした程度だったのですが何人かの方が見に来てくれて、コメントなどもらいました。放送を聞いている人がコメントを付けて、それを放送中に読み話題として取り上げる。完全に視聴者参加型が成立していて面白かったです。
ひろしまジン大学 テスト放送 1時間くらいあります
驚いたのが視聴者側の反応率。見ている人の半分以上がコメントをくれました。告知媒体がTwitterだったこともあってだと思いますが、ほとんどがTwitterでのコメント。元々の知人も多かったので知らない人が見てこれほどの反応にはならないと思いますが、それを踏まえても面白い。
メリット・デメリット
今回の放送でUstreamとTwitterの相性の良さを体感しました。生放送をする時のターゲットがTwitterユーザー層とかぶるのならば、双方向コミュニケーションが生まれやすいと思います。これはすごいメリット。
逆に、Twitterを使っていない人に対してはUstreamだけの放送ではコミュニケーションが取りづらいとも感じました。Twitterアカウントがなくても参加可能なチャットもあるのですが、それを使うにはUstreamにアカウントを新規に作る必要があり、英語サイトでの登録が必要となります。これはちょっと敷居が高い。
ソフトバンクが出資して介入することで、日本語化はされそうですし、もっと敷居が低い形で双方向コミュニケーションが取れるような方向にはなるんじゃないかと思いますがまだ時間のかかる話。
それもあって、私がやっているインターネット放送局ゼバルタではUstreamは放送部分だけにして、別でチャットシステムを入れています。登録しなくても誰でも気軽に文字での参加ができるようにするためです。
テストでわかったこと
せっかくなので、テストをやってみての反省点などをシェア。
- イーモバイルでもなんとか放送できる。ただし映像はカクカク。
- Twitterとの相性は良い
- カメラは放送用PCに固定せず、独立した方が良い
- しゃべるときはちゃんとマイクを持つ(ポールさん)
- 周辺にいる非出演者がしゃべったことは音が聞こえないので要リピート
- できれば放送用PCは別スタッフが管理し、テキスト表示などを担当
- テキスト表示は途中から見た人にもわかりやすいので良い
- 出演者は別PCで、視聴者の反応を常に見れるようにする
- カメラの画素数は200万くらいだけど、これでも充分過ぎ
- テキスト表示は生放送中だけで録画には出ないことが判明(ショック)
今後に期待
まだまだすべてがそろった完璧なツールではないので、状況に応じて活用方法を工夫する必要がありそうです。でもすごく面白そう。
ジン大学としても今回のテスト放送で何らかの手応えを感じてもらえたようなので、今後の活動に活かせてもらえそうな感じ。また、私としても自分の番組を持ちたいという気持ちが大きくなりました。
今後広がっていきそうな分野であるので、動きに注目していきたいと思います。
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