この本読みました。面白かった。プラットフォーム戦略の説明や事例紹介です。IT分野はプラットフォームというのを良く使うので知っている事例も多かったのですが、意外な例も。
ハーバードビジネススクールのプラットフォーム
一般的な学校と比較してハーバードが特に力を入れたのは下記です。
- 授業で実際の企業の事例を扱うケーススタディ
- 就職斡旋のキャリアサービス
- 卒業生のネットワーク作り
ケーススタディの授業のために、教授陣は世界中の有力企業に取材をします。そのことで企業トップとの関係を構築できます。
企業側も、世界最高のビジネススクールの学生に自社の情報を伝えることで優秀な学生を採用できる可能性が高まります。
そして卒業生は世界トップ企業で働き経営幹部となり、大学に寄付をしたりブランドを高めたりします。
上手く回る仕組み
ゼロから始める場合はそこまでどうやっていくかが問題ではありますが、一旦そのポジションまで行けばプラスのスパイラルが生まれるのでそれを目指す、というのは理想です。
これをプラットフォームと考えたことはなかったのですが、この本でのプラットフォーム戦略の定義は
- 多くの関係するグループを「場」に乗せ、
- マッチングや集客などさまざまな機能を提供し、
- 検索や広告などのコストを減らし、
- クチコミなどの外部ネットワーク効果を創造する。
ということなので、この仕組みもプラットフォームということです。
理想の仕組みを目指して山に登る
ビジネスにおいて計画通りに行くことの方が少ないと思いますが、目の前のことを場当たり的にやっていくのではなく、理想の仕組みを目指してそこにたどり着くための道のりを色々と試す、という方法を取りたいですね。
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