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書籍 武士道

新渡戸稲造の書籍「武士道」を読みました。

武士道 (PHP文庫)

100年以上前に書かれた海外に日本の武士道文化を紹介するための本。原著は英文なので、翻訳版です。合気道をしていたり座禅に行ってみたりする中で日本文化の考え方に興味を持っていたので読みました。

そして、武士道はウェブがもたらすこれからの世界にマッチしたものだと感じました。

武士道の要素

武士道は明文化されたものではないものの、紹介するにあたりいくつかの要素に分けて説明されています。義・勇・仁・礼・誠・名誉・忠義など。それぞれの内容はもとより、それが要素として存在していた社会的な理由なども。武士道は秩序だった社会を形成するための必要な要素として熟成されたようです。

栄枯盛衰

上級武士を中心に広まった武士道の考え方ですが、それが徐々に庶民にまで広がりました。しかし明治維新による封建制度の崩壊により君主制と密接な関係にあった武士道はその存在意義を失い廃れてしまいます。社会の中で武士の持つ役割が小さくなり、商業が世の中心となっていく中で武士道の考え方では対応できなくなりました。

表立った武士道は消えていきますが完全に失われた訳ではなく、現在でも日本の道徳の基礎となっていると思います。

ウェブと武士道

話は変わってウェブの今後について思うことがあります。今までの社会では正直者がバカを見るということが多々あったものが、ウェブの浸透により逆転し正直者が得をする世の中になっていくと考えています。

良いことをしても悪いことをしてもその情報はすぐに周知のものとなる時代がすぐそこまで来ておりそのような社会では正しいことをすることがイコール社会的・経済的メリットにつながるからです。

そんな時代が到来した時に、あまりにまっすぐで正直な武士道の考え方は人の信頼を集め大きな価値を持つのではないでしょうか。

時代の流れとともに消えてしまったものが、新しい流れによって生き返る予感がします。

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