この本を読みました。
著者はマッキンゼーのコンサルタントや研究者など、
ビジネスの現場と学問の両方を行き来している方です。
一般的に仕事に向けた努力というのは
「目の前の課題に全力で取り組む」というのが美徳とされがちですが、
優れた成果を出そうと思ったらそれは非常に非効率。
「様々な要因を検討し、最も成果を出せる課題を選んでから取り組む」というのが正解。
という内容の本です。
昔なにかのコマーシャルで、
日本のテストは問題があり答えを解かせるが、
どこかの国では答えがあってその問題を考えさせるというものがありましたが、それを思い出しました。
学校でのペーパーテストでは、様々な問題があり、問題ごとに得点が設定されています。
簡単な問題は点数が低く、難しい問題は得点が高い。
それを小さな頃から繰り返しているので、感覚として身に付いていると思います。
一方で、現実社会では必ずしもペーパーテストのように難易度と得点が比例しません。
すごく大変だけど評価されないものもありますし、中には現状では答えのでない問題なんてのも存在します。
にも関わらず、「とにかくやる」ということで取り組んでしまうために労力ばかりがかかって成果が出ない。
都合の良い課題をチョイスするというと美徳に反するというイメージもありますが、
成果にフォーカスをしてそこから逆算するという考えは必要かと思います。
特にチームを率いる管理職の人には必須の考え方ですね。
そもそもの課題設定を間違えると、解決に取り組んでいるみんなの努力を無駄にしてしまいます。
普段ずっとやっている仕事などは特に
そもそも今やっていることが良いことなのかということは考えもしませんが、
たまには部外者の方と話をして客観的な意見をもらって考えなおす、ということも必要ですね。
このブログeshima.info(えしまドットインフォ)は
ビジネスやマーケティング、IT活用の記事を書いています。
ブログ購読はこちらのページをご覧ください。