この本から。
スティーブジョブズは非常に稀な性格の持ち主でした。
優秀な人を称え、社員を鼓舞し、人々をまとめ、魅了していく一方で
人を罵り、手柄を奪い、約束を違えるなど非道徳的な振る舞いもしていました。
日本では和を大切にする文化により
非道徳的な振る舞いが非常に嫌われます。
ビジネスの世界においても
人格者であることが求められますし
信頼を損なうことをすると仕事ができなくなります。
それが正しい道だと思いますし、
そうすべきだとも思います。
しかし、それが全てではないと感じてしまいました。
スティーブジョブズが成し遂げた偉業に関して
この性格は切り離せないものだったからです。
人を気にせず、我が道をゆくということから
思い切った組織改革などもできました。
製品開発においても「無理だ」という部下にそれを許さないことで
能力の限界を超えて力を引き出してきました。
コンピュータ業界だけではなく
映画業界や音楽業界にも改革をもたらしましたが
それは無茶を無理矢理にでも通すという性格があってこそのもの。
相手に配慮をすることで世界に順応することはできますが
世界を変えることはできません。
もちろん配慮が不要ということではなく、
信ずる道のためなら嫌われることも辞さないということ。
「いい人」になるのだけが正解ではないですよね。
それを超える信念を持つことが大切。
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