この本読みました。
TV番組の情熱大陸に出ていて知った人です。
番組では過疎の島に行って、島内の人に話しかけまくり
みんなで話し合う場を作っていました。
書籍では著者が携わったコミュニティ16個を事例として取り上げ
コミュニティデザインとはどういうものかが語られています。
コミュニティは自然に発生することもありますが
問題解決などの目的に応じて適切な形をデザインする必要もあります。
それを具体例を上げながら解説しています。
興味深かった事例としては、公園作りのコミュニティ。
公園は行政がハードウェアとしての設備を作った後で
ほったらかしということも多いと思います。
しかしそれだけで自然に市民が活用する場となるとは限りません。
大事なのは、作った後で継続して活用されること。
そのためにはコミュニティが必要です。
事例では大阪の泉佐野丘陵緑地というところが取り上げられています。
公園予定地は手入れをされていない荒れた里山。
そこでは公園の設備を作る前に市民を集めて
市民自ら公園を作ってもらうという企画です。
森の音楽会をやりたい人はそのためのスペースを自分たちで作り、
昆虫観察会をしたい人は森を整備する。
設備を作って「さあ使ってください」ではなく
「市民が使いたいもの」が先にあってそれを作ってもらうというのは面白い。
これは確かに積極的に参加したくなるなと思いました。
豊かになった日本ではこれまで行政が担ってきたような部分においても
与えられたものを使っていくということから
欲しい物を自分たちで作るという方向にシフトしていくんでしょうね。
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