読書.

この本から。

一般的に、資本主義の原則から言うと企業の目的というのは利益の追求です。
それに対し、最近はソーシャルビジネスという言葉が出てきて
利益を追求するのではなく社会の役に立つことをしようとなっています。

バングラデシュのグラミン銀行創設者であり、ノーベル平和賞受賞者の
ムハマド・ユヌス氏によると
「利益の最大化を追求する原則を、社会的利益を追求する原則に置き換えた」ビジネスとのことです。

ムハマド・ユヌス – Wikipedia

営利企業は確かに利益を求めますが、
商業行為は単に自分のことしか考えていないわけではなく
社会に価値をもたらしてその報酬として利益を得るというのが本来の姿です。

なのでソーシャルビジネスで社会的な価値を、というのには違和感がありましたが
前述の言葉を知って優先順位の違いなんだなと理解しました。

ソーシャルビジネスでも利益を出さなければ経営が成り立ちません。
そうなると活動そのものができなくなってしまうので利益は必要です。
しかし、最も利益を出すことそのものが目的ではなく社会価値実現のための手段としての利益なんですね。

今までは「一般的な営利ビジネスとソーシャルビジネスの違いは?」という問いには
「結局は一緒」と答えてしまうところでしたが
「社会的利益を最重要視している会社」という感じでしょうか。

従業員個人にしても、単純な報酬や労働条件よりもやりがいを求める優秀な人は増えていると思います。
その場合は「儲かっている会社」よりも「社会の役に立つ会社」が選ばれることになり
結果的に良い人材が集まってくる、ということはあるかもしれません。

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