日経新聞を読む会で聞いた話。
海外勤務経験もお持ちの元銀行員の方と同席させてもらいまして
海外と日本の融資制度について聞いてみました。
日本の融資は資産などの担保ありきで、
事業の可能性などに融資する部分が
非常に少ないと聞いたことがあったので質問。
聞いてみると実際にそのようで、
逆にそれは世界的には珍しい方で
海外では事業内容ベースで融資が行われているとのこと。
融資が事業内容によって行われるようになれば
日本のビジネスの質も上がりますねという話をしていたら
その予兆があるとのこと。
現在、担保ベースになっている原因のひとつとして
経営者及び家族の個人補償があります。
会社として借金をした時に、
大抵の場合は社長と奥さんなどが保証人になり
会社が潰れた時には個人にまで影響が及ぶためワンナウトで退場となります。
それが、近々社長以外の奥さんなどを保証人とすることが
できなくなるようになり、
近い将来社長本人も除外対象となり会社と経営者の保証人連携がなくなるかも、とのこと。
その場合、融資をする金融機関としては資産担保が充実している所だけに
融資をするのでは貸し先がなくなってしまうので
事業内容をきちんと審査してリスクを負った上で融資をするようになるのではないかと。
そうなれば、若者など資産がないけれど
良いプランや資質をもった人たちに資金が回るようになり
経済が活気づくかもしれませんね。
(追記)
こんな記事もあるようです。
日本ではなぜ借金の個人保証がなくならないのか? | ニュースの教科書
同じ内容の動きからでも
「まだ万全ではないけど良い方向に動き出した」と見るか
「大事なところができていないからダメだ」と見るかで受け取り方が違うことが面白いです。
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