昨日に引き続きこの本。
主題のひとつとして、
「ビジネスは数打って成功を目指すべし」というのがあります。
運に左右される要素が強いから。
面白かったのが、それを皮肉っての下記の例です。
コインの表を出すというゲームがあり、
1000人が参加するとします。
1回チャレンジすると、確率的に成功するのは500人程度になります。
そして7回チャレンジすると、約8人が残ります。
そうなると、7回連続で表を出した「成功者」として
多くの人がアドバイスを求めてくるようになり
生い立ちなどが記事になったりするようになると。
コイン投げだと単に確率の問題なので
残った人達を成功者として持ち上げることがバカらしいとわかりますが
ビジネスの世界ではそれが当たり前に行われているというのです。
もちろん、ビジネスに関しては全くの確率論ではなく
当然ながら能力や努力が大きく影響するでしょう。
ただし、運の要素も大きいはず。
なので、成功者の話を聞く時にはプロセスを盲信するのではなく
不確定要素も大きく影響しているはず、と考えながら聞くのが良いということでしょう。
似た主題として、下記の本も前に読んで参考になりました。
アンケートなどを取った時に、自分は客観的に判断しているとみんな思っていても
ビジネスの「結果」が大きく影響しているというお話。
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