テレビ.

クローズアップ現代でオバマの特集をやってたので見てました。

オバマはどんどんと新しい政策を出していてすごいと思うのですが、
それがかなりのスピードで具体的に実行されているのがもっとすごいと思います。

その中で驚いた政策がひとつ。

それは、政府の支出を細かい明細で1ドル単位まで
インターネット上で公開しているというものでした。

私はあまり政治などは詳しくないのですが
ネットの人間としてこれは規模の大小を問わず
政府や自治体がやるべきものだと思っていました。

なおかつ実行するには公約のメインにして選挙で勝つくらいしないと
実現できない難しいことだと思っていました。

しかし、オバマはもう世界最大の国でやっちゃってたんですね。
しかも特にニュースのメインで取り扱われることもなく。
びっくり。

なぜ支出をネットで公開することをすべきだと思うのかは、
税金を払う市民にとっても政府/自治体にとっても役に立つからです。

旧来のように紙でしか情報伝達ツールがない時代では、
支出を公開したとしても役所に書類の束が置いてあるだけで
それを見てみようなんてのはごくごく一部の政治に関心の高い人しかいません。

しかし、ネットで公開することで誰でも自宅や会社にいながら見ることもでき、
また分類することにより自分が見てみようと思う明細をフィルタリングして
チェックすることができます。

そんなの誰がチェックするんだと思うかもしれませんが、
専門の分野を持っている人がチェックをします。

例えば私なら、地元の自治体がそんなのを公開していたら
IT関係の費用は見てみると思います。
パソコンとか、ネット関係の費用とか。

そして自分の分野なら相場がわかるから、
適正価格で支出が行われているな、とか
うわっ、すごいボッタクリの値段だ!とかだいたいわかります。

もしそうやってチェックを行うことができれば
不適正な支出に関して調査依頼を行うような仕組みも簡単ですし、
同じ業種の人がチェックしているかもとなったら業者も変な値段では出せません。

そもそも役所の人もすべての支出に関して専門知識があるわけではないので
ある程度は業者の言うことを信じるしかないと思いますが、
外部の市民からのチェックがあればそれがより適正にシフトすると思います。

役所の人に全部おまかせしておいて不適切な支出が発覚したら
俺たちの税金を無駄遣いしやがって!と怒り狂うのが通例ですが、
仕事だからといって役所の人が全支出の適正をチェックするのは無理。

それなら、関係者(納税者)である市民も
チェックに加わればいいのです。
インターネットを使えば、それがかなりのローコストで実現できます。

若い世代に不要な負債を残さないためにも
税金は大切に使ってもらいたいもの。

アメリカでの実績が追い風となって
日本でもこんな仕組みが当然になって欲しいですね。

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