この本から。
教育現場で、
「それを学ぶことが何の役に立つのか?」という問いが
子供から出てくることが増えているそうです。
それは「労力に見合った成果が見込めるなら取り組むよ」というような
ビジネスのような取引になってしまいます。
一見賢く思えてしまうかもしれませんが
学ぶ前にその成果見込みの価値を判断できるものしか学習しないことになり
その結果、子供でも有効性の判断できるものだけを身につけることになります。
少子化により学生争奪戦が行われている大学では
文学部のようなものは人気がなく
就職先の職業に直結するような学部・学科が増えて専門学校との境が小さくなっているんだとか。
とはいえ職業に直結するようなものを学んだとしても
自分の特性と職種が合わなかったり、職種自体が時代の変化で消失してしまうこともあります。
そうなるともう応用が効かず絶望してしまう可能性も。
本来学問とはある程度のレベルになって初めてその価値がわかるもので
学習を決める前にはその価値を判断できないという矛盾を抱えるもの。
「なんとなく選んだけど、やってみたらとてもためになった」
というものを学ぶ人はどんどん少なくなっていくでしょうが
少数派であることは市場競争的には有利に働くこともあります。
どっちがリスクが低く効率的なのかはわかりませんね。
できることなら若年期の学習は打算ではなく単純な興味や好奇心でやってもらいたい。
長期的に見たらそれが一番効率的で有用性が高いです。
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