この本から。
製品開発をする時には、市場に受け入れられる機能や価値を想定し、
それを形にした上で市場に投入します。
それが当たればビジネスが動き出しますが大抵はずれます。
市場の反応を正確に予測することは困難なので
ギャンブル的な要素が強くなります。
それを防ぐためにリーンスタートアップが提唱しているのが
バッチをとにかく小さくするということ。
どういうことかというと、
想定する必要な機能を最初に準備する前に
できるだけ小さな機能だけで市場に出してしまい、反応を見るということです。
起業家の立場としてはちゃんとした製品にしてから市場に出したいと考えがちですが
外れた時の無駄が大きすぎます。
必要最低限の機能、場合によっては製品として欠陥があるようなものでも
とにかく小さな状態で試してみるということが大事です。
そうすることで、開発側から考えると必須と思っていた機能が
利用者にとっては全く不要だったということも多々あります。
それにより削減できるコストというのは膨大なもの。
製品開発の途中途中で検証をするのは手がかかりますし無駄に思えますが
長期的に考えると非常に効率的なんですね。
場合によっては提供しようとする価値そのものが市場にとって不要ということもあり得ますが
早期に手を引く判断ができるというのも大きなメリットです。
起業家の自分本位な思い込みにビジネスが左右されなくなるのは良いですね。
走っている最中に客観的な判断をするのは至難の業なので
それをシステム的に実施することができればかなり安定して前に進むことができます。
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