今日もこの本から。
スターバックスが大ブレークするきっかけとなったのは
1998年公開の映画「ユー・ガット・メール」で
メグ・ライアンがキャラメルマキアートを注文するシーンがあったこととのこと。
また、それ以後も「アリー・マイ・ラブ」や「SEX AND THE CITY」
「オースティン・パワーズ」など
多くの映画やドラマに登場しています。
映画などの作品中に企業の商品が出る時によくあるのが
劇中広告という形で、企業が広告費を出すかわりに
劇中に商品が登場するというもの。
ただ、スターバックスの場合はお金を払っているわけではなく
プロデューサーの方から、登場人物のイメージを視聴者に植えつけるために
スターバックスのブランドを使わせてほしいと言ってきた
とのこと。
これはすごいですよね。
映画やドラマでは登場するキャラクターに個性を持たせる必要があります。
その手段としては、文字や会話で説明的になされるよりも
持ち物など非説明的な視覚メッセージの方が効果的でしょう。
当然、そのメッセージは映画の中だけではなく
日常的に商品やサービスを利用する顧客にとっても
付加価値を与えるものになります。
読書勉強会ハヤブクでこの本を紹介した時に教えてもらったのが、
セブンイレブンがコーヒーに進出した時に
99.9%の喫茶店は売り上げが落ちたものの、スタバは影響がなかったとのこと。
「スターバックスはコーヒーを売っているんじゃない」ということが
よくわかる事例ですよね。
企業や商品の目指す方向性として
「映画の小道具として利用されるオファーがくるとしたら?」と考えると
イメージがしやすいのかもしれません。
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