今日もこの本から。最後。
売上アップのために何が必要かというのは
経営者なら誰もが知りたい所。
それゆえコンサルなどの専門家が多数いるのでしょう。
それを、センサーとデータ分析が行えるとしたら
どうなるでしょう。
というのを書籍内で実験していました。
とある店舗で、顧客にも実験に参加してもらい
店舗内でのスタッフと顧客の動きをセンサーでデータ化しました。
それを元に、売上アップの施策を導き出そうというもの。
比較対象として、店舗売上を上げるための専門家2人を雇い
いくつかの施策を提案・実行してもらいました。
先に言うと、こちらのチームの施策後は顧客の動きも売上も変化なし。
そしてデータからコンピュータが分析した結果が意外なものでした。
それが、店舗内の特定の場所にスタッフが立っている時間が長いと
売上アップしているというものでした。
意味がわかりませんが、とりあえずコンピュータがそう言ったということで
スタッフに依頼し、できるだけその場所に長く立ってもらうようにしました。
その結果、売上が15%もアップ!
利益だと倍増です。すごい。
後付で理由を考えると、
そのポイントにスタッフが立つことで
顧客の導線が代わり、高単価な棚での滞在時間が長くなったのではないかと。
こんなの人間の経験と勘では絶対にわかりません。
しかし、スマホなどのセンサーが一般利用できるようになれば
どんな店舗でも簡単にこういった分析はできるようになります。
ビッグデータ後の時代からすると
人間の勘に頼っている現代は
スキだらけのビジネスに見えるようになるのかもしれませんね。
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