今日もこの本から。
学芸出版社
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対談部分で、お相手は
Soup Stock Tokyoなどを運営する
株式会社スマイルズ代表の遠山さん。
面白かったのが、ブランディングのやり方です。
Soup Stock Tokyoは三菱商事時代に社内ベンチャーとしてスタートしたとのことですが、
実現に大きな役割を果たしたのが企画書で、
物語仕立てにしてまだ存在しない店舗や利用シーンをイメージさせたんだとか。
それがすごいのが、立ちあげ前の説得に使っただけではなく
事業開始後もスタッフの判断指針になり、
そのビジョンに沿った形で運営が進められているそうです。
ただ、これだけだとペルソナなどマーケティングでもよく使われますが
さらにあったのは、会社の擬人化です。
「スマイルズさん」という会社名での架空の人物を想定し、
その人だったらどうするかをみんなが考えながら動かしていくことで
事業のベクトルを揃えていくようにしたいと。
他社で言えば、例えばAppleだと「ジョブズならこうする/こうしない」などが
社外の人間でもアレコレ好き勝手言うほどにイメージが固まっていますよね。
創業者であればその人の判断を想定するというのはある話ですが、
会社を擬人化して人格をつけるというのは面白い。
実在の人物でないだけに、
インパクトは弱いかもしれませんが
逆に理想人格を作りこむことは可能になります。
上手くいけば、社内社外ともに
会社として打ち出すメッセージの統一化ができるので
ブレること無く事業を進めていくことができます。
ぼくも自分の会社でやってみます。
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