秘密基地で作業をした帰り道。
次の作業用の資材を購入して運んでおこうと、
以前やったようにホームセンターで大量購入をしてトラックを借りました。
秘密基地はそこからすぐなので
帰り際のちょっとした用事程度の気分でいたのですが
大きな罠が待っていました。
舗装された道路までは良かったものの
山道の土道路のエリアに入ったところで車がストップ。
その日は、その前までずっと雨が降っていたのですが
土の道路がぬかるんでいて
そこにハマってしまいました。
幸い、秘密基地までは歩いていける距離だったので
そこから布や木材、砂利などを運んできては
タイヤの下に詰めてみます。
最初のころは良いネタになるな、くらいの気楽さで
写真を撮ったりしていたのですが
何をやっても脱出できずに徐々に焦ってきます。
トラックは1時間で返却しなきゃいけないし、
資材は山積みだし、日は落ちてどんどん暗くなってきます。
かなり焦って、泥だらけになって必死に色々と試みるも
全く効果はなく、それどころか微妙に動いているウチに
徐々に横に流されていき自体は悪化する一方です。
結局自力での脱出を諦め、
夜分にも関わらず近所の人に助けを求めて
車で引っ張ってもらいました。
しかしそれでも脱出できず、
逆にタイヤが溝に落ちてしまいました。
そうしている中でさらに他のご近所の方が
助けに入ってきてくださり、
押したり引いたり乗ったり色々チャレンジした結果なんとか脱出成功。
もう荷物を運ぶことは不可能な状態だったのですが
家においといていいよ、とありがたいお言葉もいただき
資材を置かせてもらい、トラックを返し、無事に生きて帰宅できました。
帰ってすぐに脱出用の道具を購入しました。
さらには脱出方法の調査も。
この時に気づいたのですが、
実際にぬかるみにハマって動けない時に
「ネットで脱出方法を探そう」という考えが一切思い浮かびませんでした。
スマホもあるし、電池もあるし、電波も入るのに。
普段ネットをよく使っている方だと思いますが
パニックになると飛んじゃうんですね。完全に冷静さを欠いていました。
ちなみにいいなと思ったのは
タイヤの下ではなく、タイヤそのものに板をくっつけるこの方法。
やってみることはできませんでしたが
道具さえあればイケそうな気がします。
横滑りをしてた片側には崖もあり、
ギリギリの所を攻めざるを得ない時には
落ちたら死ぬかもな、と久々に死を意識しました。
思えば10代、20代のころは「死ぬかも」と思ったことが
ちょくちょくありましたが、30代になってから全然ありませんでした。
人間いつ死ぬかわかりませんよね。
今をちゃんと生きよう。
行きて帰れた自宅で、色んなものに感謝しながらそんなことを考えてました。
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