人生で一度は行ってみたいと思っていた富士山への登山にチャレンジして来ました。広ブロ登山部部長のさいとうさんと、ひとさんと、ウチの嫁と4人です。備忘録も兼ねて、長々と記録を書いてみます。
スケジュール
金曜日に移動して、土曜日の朝に山梨に着いて昼はゆっくり休み、土曜日の夜に登山を開始して日曜日の昼に下山するというスケジュールでした。結構大変な日程です。
標高がかなり高いので夜は相当寒く、日が登った後は夏の日差しで相当暑いという厳しい環境です。
富士山はいくつか登山ルートがあるようなのですが、今回登ったのは山梨側の富士吉田ルートです。
普段は寝ている時間に夜通し山を登り続けるということで、木曜日の夜から身体を慣らしはじめました。夜更かしして朝方まで起きていて、金曜日の昼にちょくちょく仮眠を取りました。
用事があり大阪発となったのですが、金曜日の夜に大阪発山梨行きの夜行バスにて移動。最速は新幹線で東京まで行き、新宿からバスだと思います。
持ち物
近場の日帰り登山はちょくちょく行っているのですが、これほど長時間なのは初めてだったので荷物は迷いました。以下参考
- 登山靴、厚めの靴下
- 登山用バックパック
- 飲み物2人分(お茶2.5lとアクエリアス0.5l。結局合計1.5lしか飲まず)
- ゴアテックスレインウェア
- スタート時の服(長袖スポーツシャツ、カーゴパンツ。ポケット多数は便利)
- 控えの服(フリース、トレーナー、ヒートテックタイツ)
- 軍手
- 飴、非常食
- ビデオカメラ
- iPhone
- 登山用ステッキ(杖)
- タオル
- 登山帽
- 現金(100円玉多数。山中のトイレ1回200円)
- 日焼け止め
- 酸素ボンベ
- ヘッドライト
- おむすび、パンの軽食
意外に活躍したのが軍手です。手を使って登るようなエリアが思ったより長く、なければ大変でした。寒さ対策にも有効です。
また、携帯も活躍しました。ソフトバンクの電波はちょくちょく入り、同行者と距離ができた時には人も多く合流が大変なので携帯がないと大変なことに。
また、今回なかったのですが持っていけばよかったと思ったリストは下記
- マスク(下山時すごい砂埃)
- サングラス(下山時眩しい)
- iPhoneの充電パック(電池切れた)
- カイロ(夜明け前とか寒すぎ)
- デジタル一眼カメラ&ミニ三脚(普通のは暗いとこ撮れない)
- お茶よりスポーツドリンクを多めに
- ヴィダーインみたいなゼリー系の流動食
山梨へ
夜行バスで山梨に着いてからは、先に山梨入りしていたさいとうさんに車で迎えに来てもらい移動です。ひとさんが移動バスが渋滞にひっかかり遅れ気味だったので先に予定していた休憩場所の温泉施設に移動。
貸切の部屋を予約してくれていたので、そこで荷物を置いて一休みです。昼に寝るようなスケジュールにしていたので横になったらすぐに寝てしまいました。
それからは起きたら風呂入ったり御飯食べたり、みんな自分のタイミングで別行動。夕方になって移動。
酸素ボンベや帽子など、不足していたものを買って夕食。山梨名物のほうとうを食べました。
富士山へ
準備ができて、いざ富士山へ!スバルラインという2000円の有料道路を通って5合目まで向かいます。
登山口近くの駐車場に止めようと思っていたのですが車が多くてそこまでたどり着けず。結局1.5kmほど手前の道端の駐車場に誘導されてそこから出発です。
5合目到着
しばらく歩いて、5合目に到着です。最低限の施設があるくらいかと思ったら、大きなお土産物屋さんがあったりと観光スポットっぽくなっていてかなり賑やかでした。
そこでトイレをすませ、いざ登山開始!
登山
スタートは手続き的なものは何もなく、勝手にルートに入っていきます。人がかなり多いので流れについていけば迷うことはまずないと思います。
5合目を21時20分スタート。天気も良く、偶然にも満月で月明かりに照らされながら快適なスタートでした。遠くでは普段とは違って低いところに見える雲の中で雷が。こちらにこないことは祈りながらも雷も楽しみながら歩きます。
最初は傾斜もきつくない単なる坂道が続き、すぐに6合目に到着します。そこで案内図が配られていたので全体像がわかります。全然準備していなかったので、そこで初めて構成がわかりました。この地図がかなり頼りになりました。
6合目からはやや傾斜がきつくなり、登山っぽくなってきます。上り坂や階段をひたすら上がります。やや砂利っぽくなっているので足を取られて登りづらかったりもします。
7合目を超えたあたりから岩山になってきます。途中、「え?これが道?」と思うような岩肌を手を使いながら登っていきます。ギザギザの岩なので軍手必須です。
途中、休憩したり飲み物、食べ物を売っていたりする小屋がたくさんあります。座る場所が準備されているので小屋に行くたびに小休憩です。
8合目を超えると岩登りから、手を使わなくても良い上り坂が増えてきます。ここで問題発生。嫁が消耗しすぎて少しづつしか進めなくなりました。ペースが違うのでそうそうにさいとうさん、ひとさんとは早々に別行動してました。
標高が高いところでなる高山病を恐れていたのですが、それっぽい症状に。気分が悪くなり、最終的には嘔吐までしてしまいここで登山終了。
道の途中で座って休みながらご来光(日の出)を見ました。完全に雲の上にいて、日の光が雲海に挿し込んで感動の光景でした。この時点でかなり気温が低く、完全防備でも凍えるほどでした。早く日が出て暖かくなるのを心底願うほど。
8合目の上にある本8合目というところが目前だったのでなんとかそこまでたどり着き、小屋の中でココアを飲みながら休憩を取ります。
ちょうど本8合目が下山ルートとつながっていたのが不幸中の幸い。しばらく休んで動けるようになったところで下山道に入ります。
下山
下山道はこれまたきつく、かなり歩きづらい砂利道で同じパターンが延々と続く苦難の道です。
ここらから日差しが強くなってきて、夏の山っぽくなってきます。寒さ対策の完全防備だったものを脱いで、今度は日差しの暑さ対策です。
帽子をかぶりタオルを巻いて、砂利道を下っていきます。見晴らしの良いところを下るのですが、大量の下山者と共に砂利道を下るため砂埃がすごいことに。
この下山ルートは肉体的にというよりも精神的に来ます。寝てなくて疲れきっている中に代わり映えしない景色と歩きづらい道。下まで降りた時にはホッとします。
砂利ルートが終わった後はそれほどきつくもない道を歩くのですが、さすがに疲れているのでそれもひたすら長く感じます。最後有料で馬に乗って移動できるようなものも準備されていますがさすがにそれには乗らず。
結局登山口までもどってきたのは11時すぎでした。全14時間くらい。大変でした。
夜通し歩いて昼までってかなりキツイと思うのですが、そんなことをする人が同じ日に数百人、数千人います。信じられん。
私は途中で下山しましたが、山頂前は朝方大渋滞でかなり時間をかけてようやく登れるというくらいだったとか。それもかなりつらいです。
下山後は温泉に行き、さっぱりして御飯食べて帰りのバスまで送ってもらい解散しました。かなり大変でしたが、目標だった富士山登山ができて良かったです。
高山病について
途中下山の原因となった高山病ですが、嫁が相当悔しかったらしく翌日ネットで色々と調べてました。
- 5合目で2,3時間ほど滞在して慣らした方が良い
- さらに慣らすなら、上の方の小屋で一泊した方が良い
- 酸素ボンベは慣れかけた身体を戻してしまうので登山時に使っちゃだめ(下山時)
- 喉が乾く前に水分を多く摂る
- お茶よりスポーツドリンクの方が良い
などなど。日程はどうしようもない部分ではあるのですが、酸素は体調が悪い時にバンバン使ってしまっていました。大失敗。ちゃんと調べておけば良かった。
嫁は下山直後はあまりの苦しさでもう自分は登らないと言っていたのですが、調べて対策が取れなくはないと知ると再チャレンジしたくなったようで8月9月の状況を調べようとなりました。
次に登るのは5年後10年後と思っていたのですが、最速で翌月また登るかも(笑)
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ウリ坊
お疲れさまでした。8合目からのご来光もきれいですね。
富士山登山、家族でするのが夢なのですが、子どもの体力がついてきたら、
こちらが衰えますね。体力を維持しなければ・・・
再チャレンジ報告を楽しみにしています。
江島
ご来光感動しましたよ。ご家族で行くのもいいですね。お子さんの体力は確かに必要かも。みんなでマラソンして鍛えましょう!
ACS笹川
お疲れさまでした
若いっていいですね
登れるかもしれませんが
下れないでしょうね
鈴が峰でもそうですから
登山の様子の写真アップが欲しい
江島
登りも下りもきつかったですねー。それぞれ別のキツさがあります。登山の写真は残念ながらほとんどないんですよ。日が昇るまでは暗くて写真が撮れませんでした。デジイチを固定して撮るしかなさそうです。
ひと
お疲れ様でした。このエントリー備忘録にとってもいいです ^ ^
今回の登山では 経験するとよくわかるってことが わかりました
とてもいい経験が出来ました。 ありがとうございます!
江島
再チャレンジは必ずするので、そのために頑張って備忘録書きました。抜け漏れあれば教えてください。
経験は大事ですよね。富士山の登山はなんとなくのイメージしか持っていませんでしたが、1度行くと体験としてどんなものかわかったので良かったです。
くみ
お疲れ様でしたー。
私もいつかは!と思いながら 登れずにおります。
子どもが出来たので、10年くらいしたら登れるかな?と思いながら、いや、10年後って自分が大丈夫か?とツッコミを入れたりして。
書かれていた事に気をつけて いつかは私も!(笑)
江島
いつかは!と思われてるならぜひ行ってみてください。お子さんと一緒に登るのもいいですね。
えっぱん
富士山のブログが最高の内容だったため、次に進めないってことはないですよね?次をまってますよ。
江島
すいません、1ヶ月以上放置してしまっていますね。近々更新します!