マーケティング.

家族で外出している時に、
時間がないので急いで食事をとろうとなった時に
近くにあったカレーのココイチに入りました。

家族で来たのは初めてで
ひとりでも数年ぶりだったかと。

お客さんが少ない時間帯でしたが
子供の残り物を新しいのに詰めなおしてくれたりするなど
サービスはすばらしいなと思いました。

ここで思ったのが、
チェーンとしてのココイチのポジショニングです。

最近サイゼリヤの本を2冊読んだこともあり、
チェーンの規模を大きくすることで
安価に商品を届ける方向に向かうというのが一つの道だと頭にありました。

しかし、ココイチはチェーンではありますが
安価にする方向にはなっていませんよね。
場合によっては個人店などより高価格帯かも。

かといって、高級志向というわけでもありません。
どちらかに寄った極端なものではなく
何か絶妙のところを狙っているポジショニングだと感じました。

ネットで調べてみると、ココイチはフランチャイズ店が多く、
本部有利になりがちなフランチャイズモデルにおいても
加盟店ともトラブルが少なく、良好な関係で運営しているようです。

サイゼリヤの安価路線には生産性を突き詰める尋常でない努力がありますし
高級路線だとブランディングなどにもかなりコストがかかるでしょう。
そのどちらでもなく、運営者も含めて地域に根づくちょうどの所を狙っていそうです。

事実、ネットで調べると「高い!」という意見が多く、安価さを求める人は行かないでしょう。
また、味への不満をいっている人も多く、すごく美味しいカレーを食べたい人も行かないでしょう。
そうではなく、普通に美味しいカレーをそこそこの値段で食べたい人というのをターゲティングしていそう。

一見なんでもないことですが、ここは狙いにくい層です。
極端な方が方向性がはっきりするのでやりやすい。

過去に創業者の本を読んだことがありますが
お客様に喜んでもらうことを重視していました。

極端なものを求める顧客を対象外とし、
ボリュームゾーンであるいわゆる普通のお客さまに対応することを突き詰めた結果が
今の状況にあるのかもしれません。

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