顧客をどう捉えるかというお話。
先日Facebookのコメントでいただいたのが
「ITリテラシーの高い人を対象とした病院」
というアイデアです。
切り口としては面白かったので
病院のマーケティングについて考えてみました。
通常、病院は診療科ごとに分かれています。
内科、皮膚科、整形外科などですね。
患者が病院に行くのは何かしら症状が出た時なので
まず最初のセグメントは病状で区切られるでしょう。
症状を掘り下げていくパターンだと
より細かい症状に絞ることで専門化することができます。
頭痛専門、糖尿病専門などです。
逆に掘り下げずに「内科」など幅広い受け皿だと
セグメントは「地域」になっていくでしょう。
「近くでどこか良い内科」を探している人が対象です。
ニーズが深く、例えば「難しい心臓病手術のできる病院」などを探す場合は
遠方でも対象になりますが
ニーズが浅く「風邪をひいたのでどこかの内科」なら距離は重要です。
また、複数の病状が重なっている場合などは
総合病院など診療科が多いところも価値が出てきます。
この辺が一般的な病院のセグメントかなと思うのですが
話は戻って「ITリテラシーの高い人」というセグメントの場合。
病院の院長や事務局長などが競合に比べて
ITに強い場合には価値を生み出せる可能性がありますね。
考えられる価値は
- 病状の相談を効率化
- 予約システム
- 特殊な病状に悩んでいる人への情報リーチ
- 情報発信による信頼度アップ
など色々と考えられますね。
実際、知人のお医者さんは特殊な病状に特化して開業し
ネットで対象のお客さんに見つけてもらうことで
立地など様々なコストを抑えて経営することに成功しています。
その病院の得意分野と組み合わせて
上手く戦場を設定すれば大きなメリットがありますね。
ただ、ITリテラシーは人によってかなり差があるので
患者さん全員が利用必須となるシステムなどは
導入が難しくなります。
と思っていたら、例外がありました。
それについてはまた明日。
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