この本から。
幻冬舎
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主題の「仕事の速い人は150字で資料を作り3分でプレゼンする。」は
全体像を表していない気がするので残念。
じっさいは副題の『 「計って」「数えて」「記録する」業務分析術』ですね。
仕事において「計る」「数える」「記録する」のたいせつさを語る本。
著者はうまくいく人の仕事っぷりを徹底的に定量化します。
交渉がうまい先輩がいれば同席させてもらいICレコーダーで記録して分析、
よいプレゼン資料があれば全く同じものをマネして作ってパターン化、
営業成績がよい人がいたら計測可能な訪問回数を指標として頻度分析などなど。
仕事は「定量化し、仕組みを解明し、模倣することで成果があがる。」というのが主張で
その分析結果を教えてくれる本です。
大きく分けて、下記の4つの内容についてノウハウが書かれています。
・プレゼンの資料作り
・文章
・営業
・講演
上記のどれかひとつでもうまくなりたい人がいれば
読んでみてください。
ぼくがすごい!と感じたのが「文章」の中の漢字比率のところ。
「わかりやすい文章を書きましょう」という
セミナーや講座に多くでたものの
抽象的な指摘ばかりで具体性がなく、じぶんで調べたそうです。
分析対象はベストセラー本。
多くの人に読まれたという事実があるから。
本をスキャンし、OCRで文字データに変換したあとで
漢字比率をプログラムで計測しました。
それが、漢字比率が25〜28%だった、というもの。
これは計測可能な数値なので、
「わかりやすい文章を書くには漢字比率を28%以下にしましょう」となります。
書籍内でも漢字比率計測のプログラムが紹介されていますが、
ネットで調べたらありました。
文章をコピペすると簡単に漢字比率を計測してくれます。
ぼくが書いた過去のブログ記事をいくつか計測してみたところ
おもしろい結果に。
パッと見て、とっつきにくい印象の記事は確かに漢字比率が高い。30%超えなど。
一方、読みやすそうだと感じる文章は25%ちょっとと、この範囲内くらいでした。
過去に仕事で書いた、かなり気合を入れて作り成果もでている文章を計測してみると
25%くらいとこれも正解。
これはすごいと感じました。
毎日のブログなどでこれに合わせるのは大変ですが
ここぞという時の本気の文章などには
漢字比率を計測して読んでもらいやすいフォーマットにしていきます。
ちなみに、この記事をふつうに書いたときは
漢字比率31%でした。
がんばって削って、28%台にまでなおしています。
たいへんでした。
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