IT豆知識.

私は寝るときに携帯電話の電源が自動でOFFになるようにしています。今どき珍しく、迷惑メールを大量に受け取ってあげる人なので電源をつけてたらうるさくてしかたがないからです。

ある朝いつも通り携帯電話にセットしてあるアラームで目が覚めました。電源の自動ONはアラーム1分前にしてあります。そしてそのわずか1分後電話がかかってきました。朝から電話なんてそうそうあるものではありません。しかも目覚めた直後に。

なんだろうと見てみると友人からの電話でした。

「朝早くからすいません。ちょっと相談したい事があるんですが。」

朝っぱらから相談の電話とは。ものすごい深刻な声です。普段大騒ぎしている人間なだけに、何事かと思いました。

「朝5時くらいにインターネットでエロサイト見てたら変なところをクリックしてしまって、僕のパソコンの情報とかが画面に表示されて4万5千円支払えって表示されてるんですよ。」

…。ものすごい典型的な架空請求のパターンです。あなたの情報は全て把握していますよ、という雰囲気を出して払わなかったら大変な事になると脅しをかけつつ支払いを迫ります。

どうやら彼はそれを見て相当びびったらしく、すぐに私に相談の電話をかけたらしいのですが電源が入っていない。電源ON直後に電話があったのから考えてもかなり電話をかけ続けていたようです。早朝から数時間恐怖に怯えていたと言っていました。

彼には申し訳ないですがウケてしまい、笑いながら対応してました。面白い。かなり怯えている本人に大丈夫な事を教えてあげます。そんな事じゃ個人情報まで識別できないし、良くある手口だと。それでも「本当に大丈夫なんですか?」と何度も聞いて不安げです。

とりあえず細かい状況までわからないので一応ウィルスチェックを指示し、その後よくあるパターンだから対策をネットで調べんちゃいと言いました。

しばらくして電話がありウィルスはなかったとの事。これに懲りてあんまり変なサイト見んようにね、といったら「絶対見ません!」と力強く答えてくれました。よほど怖かったのでしょう。

彼はどうしようかと悩み続け、相談できる相手がいなかったらお金払ってましたと言ってました。こんなんみんな払っちゃいますよね、と。まだ払ってなくてよかった。支払額の損失はネタで済みますが、恐ろしいのが一度支払いを行ってしまうと闇業者のリストに載ってしまい、そこから個人を識別された上で恐ろしい請求の嵐が彼に向かいます。実際彼は途中段階としてメールアドレスを向こうに教えてしまってました。退会メールというひっかけにかかり。直後にメールアドレスをすぐ変更していましたが。

私はある程度ネットの仕組みを知っているし、そんな手口があることも知っているので笑い話ですが、よくわからない人にとっては恐ろしいモノのようです。みなさんもこんなのに引っかからないようにして下さいね。朝から面白いネタを頂きました。ありがとう。

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2 Responses to “架空請求恐怖体験!”

  1. さつき

    ワタシも実家の方に架空請求のはがきが届いたことがあります。
    アダルトサイトを見たという理由で。
    女性のワタシが見るはずがないんですけどね。 (;^▽^A
    かなりの脅し文句が書いてありましたが、放っておいても全く何もありませんでした。

    相手が自分のことを知っている。だから何をされるか分からないという恐怖感があります。
    個人情報が漏れているということですよね。

  2. えしま

    >さつきさん
    家に届く方は怖いですね。
    名前と住所がわかってるし。
    どっかから漏れてるんでしょうね。怖いです。